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公開日:平成25年3月19日
経済センサスは、全国すべての事業所・企業を対象とする調査で、基本的構造を明らかにする「経済センサス-基礎調査」と経済活動の状況を明らかにする「経済センサス-活動調査」の二つから成り立っています。
「センサス」・・・ちょっと聞きなれない言葉ですが、元は「全数調査」の訳語で、古代ローマにおいて、市民の登録、財産及び所得の評価などを行う職業「Censere」(ラテン語)から「Census」になったといわれています。
「全数調査」は、対象すべてに対して行われる調査なので、国民全員を対象として行われる国勢調査も人口のセンサスにあたります。この経済版が、経済センサスというわけです。
そして、「経済センサス-基礎調査」は平成21年7月、「経済センサス-活動調査」は平成24年2月に行われ、本年1月29日に「活動調査」の速報が公表されました。
静岡県の事業所数は18万5,335事業所で、平成21年経済センサス-基礎調査の結果と比べてみると事業所数は6.7%の減少となっています。また、従業者数は175万9,064人で2.9%の減少となっています。
区分 |
平成24年経済センサス 活動調査 |
平成21年経済センサス 基礎調査 |
増減数 |
前回比(%) |
事業所数 |
185,335 |
198,607 |
▲13,272 |
▲6.7 |
従業者数(人) |
1,759,064 |
1,811,744 |
▲52,680 |
▲2.9 |
静岡県の産業別の構成比を見てみると、事業所数では「卸売業・小売業」が25.9%、従業者数では「製造業」が26.9%と一番多くなっています。
事業所数 |
従業者数 |
|||
産業大分類 |
構成比(%) |
産業大分類 |
構成比(%) |
|
1 | 卸売業・小売業 |
25.9 |
製造業 |
26.9 |
2 | 宿泊業・飲食サービス業 |
12.7 |
卸売業・小売業 |
19.3 |
3 | 製造業 |
12.0 |
宿泊業・飲食サービス業 |
9.4 |
(注)「事業所数」は公務を除く、事業内容等不詳を含む。「従業者数」は、必要な数値が得られた事業所を対象として集計した。
以上は「速報」ですが、これから細かな集計結果が公表される予定です。「センサス」は全数調査ですから、地域ごと、産業ごとにデータ分析することが可能となります。
「ビルくんとケイちゃん」は経済センサス-活動調査のキャラクターです。
ビルくんはビル、ケイちゃんは経済を表しています。事業所・企業等の象徴であるビルに統計調査を意味するペンを持たせ、経済をシンボル化した¥マークと共に、親しみやすいキャラクターとし、“よく見、よく知り、クリアな統計データで経済社会の未来を築こう”という思いが込められています。
国勢調査の「センサスくん」、工業統計の「コウちゃん」なども統計調査のキャラクターとして広報で活躍しています!
まだ始まったばかりの「経済センサス」。これから「基礎調査」と「活動調査」をそれぞれ5年ごとに重ね、先輩格の「国勢調査」と同じ様に広く皆さんに知っていただける調査になってもらいたい・・・と「ビルくんとケイちゃん」も願っていると思います!