グラーフ博士のとうけい工場 -数字で見える!みんなの静岡県- > 統計グラフコンクール > 統計グラフコンクール作品の作り方(小学校高学年向け) > 3.データを集めよう > グラーフ博士の観察・調査のポイント
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カズ君のテーマなら、アンケート調査が中心になるだろうけど、観察や、実地調査をすることも大切じゃ。
作品にアンケートの結果を掲載するだけでなく、自分で観察した結果を、加えることで、作品の質がぐっと上がるよ!
例えば、カズ君。平成23(2011)年の夏は、東日本大震災による原発事故の影響もあって、節電という言葉をよく目にしたね。夏はクーラーや扇風機など冷房器具を使う人が多いので、電力消費量が一番多い季節だと思っている人が多いだろうね。だけど、本当にそうかな。下に、グラーフ家の1年間の電力消費量をまとめたグラフがあるんだけど、よ~く見てごらん。
わしは、寒がりだから、冬も電気を多く使ってることが分かるね。つまり、夏だけでなく、冬も節電を意識する必要があることが分かるね。だから、アンケートに「今年の冬、節電しますか?」という質問を入れてみたらどうかな?このように、観察の結果をふまえれば、より良い作品が作れるね。
観察や調査をするときに注意することは、場所、時間、天候などの条件や環境をしっかり記録しておくことだね。条件が違うと観察や調査の結果が、大きく変わってくる場合があるよ。
例えば、あるイベントの入場者数をみてみよう。10月18日と10月19日は大きく違うね。
19日は雨が降っていて、それが原因で入場者数が減ったと思われるんだけど、そうした条件を書いておかないと、どうして減ったのか分からないよね。だから、調査するときの条件はしっかり記録しておこうね。
観察調査の例
観察なら、夏休みが始まってからでもできるよ!