静岡県鉱工業指数 (平成23年7月分速報)


1.生産の動き
 前月比0.6%増(4か月連続して上昇)、前年同月比2.9%減(6か月連続して低下)

 7月の鉱工業生産指数(季節調整済:平成17年=100)は82.8であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.6%増と4か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は2.9%減と6か月連続して前年を下回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、電気機械、一般機械等が上昇する一方、化学、食料品・たばこ、その他製品等が低下した。


2.出荷の動き
 前月比0.7%増(4か月連続して上昇)、前年同月比4.2%減(5か月連続して低下)

 7月の鉱工業出荷指数(季節調整済:平成17年=100)は82.5であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.7%増と4か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は4.2%減と5か月連続して前年を下回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、電気機械、一般機械等が上昇する一方、化学、精密機械、食料品・たばこ等が低下した。


3.在庫の動き
 前月比1.7%増(2か月ぶりに上昇)、前年同月比10.2%増(4か月連続して上昇)

 7月の鉱工業在庫指数(季節調整済:平成17年=100)は95.5であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.7%増と2か月ぶりに上昇した。また、前年同月比(原指数)は10.2%増と4か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、電気機械、非鉄金属、ゴム製品等が上昇する一方、パルプ・紙・紙加工品、その他製品、窯業・土石製品等が低下した。






・ 在庫積み増し局面(景気拡大期)
  需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。

・ 在庫積み上がり局面(景気後退初期)
  供給が需要より多くなってくると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、
 在庫の積み上がりが起こる。

☆ 在庫調整局面(景気後退期)← 今月はここに該当
  適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。

・ 意図せざる在庫減局面(景気拡大初期)
  需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。