静岡県鉱工業指数 (平成23年5月分速報)


*生産の動き
 前月比7.7%増(2か月連続して上昇)、前年同月比2.5%減(4か月連続して低下)

 5月の鉱工業生産指数(季節調整済:平成17年=100)は79.5であった。
 前月比(季節調整済指数)は7.7%増と2か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は2.5%減と4か月連続して前年を下回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、電気機械、食料品・たばこ等が上昇する一方、その他製品、パルプ・紙・紙加工品、非鉄金属等が低下した。


*出荷の動き
 前月比8.8%増(2か月連続して上昇)、前年同月比7.3%減(3か月連続して低下)

 5月の鉱工業出荷指数(季節調整済:平成17年=100)は78.1であった。
 前月比(季節調整済指数)は8.8%増と2か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は7.3%減と3か月連続して前年を下回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、食料品・たばこ、化学等が上昇する一方、パルプ・紙・紙加工品、非鉄金属、窯業・土石製品等が低下した。


*在庫の動き
 前月比1.9%増(2か月連続して上昇)、前年同月比5.6%増(2か月連続して上昇)

 5月の鉱工業在庫指数(季節調整済:平成17年=100)は94.6であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.9%増と2か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は5.6%増と2か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、パルプ・紙・紙加工品、食料品・たばこ等が上昇する一方、化学、ゴム製品、その他製品等が低下した。






・ 在庫積み増し局面(景気拡大期)
  需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。

・ 在庫積み上がり局面(景気後退初期)
  供給が需要より多くなってくると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、
 在庫の積み上がりが起こる。

☆ 在庫調整局面(景気後退期)← 4-5月はここに該当
  適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。

・ 意図せざる在庫減局面(景気拡大初期)
  需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。