静岡県鉱工業指数 (平成22年12月分速報)


*生産の動き
 前月比1.5%増(2か月連続して上昇)、前年同月比5.6%増(11か月連続して上昇)

 12月の鉱工業生産指数(季節調整済:平成17年=100)は81.2であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.5%増と2か月連続して上昇した。また、前年同月比(原指数)は5.6%増と11か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、電気機械、その他製品等が上昇する一方、化学、一般機械、印刷等が低下した。


*出荷の動き
 前月比0.1%増(4か月ぶりに上昇)、前年同月比4.1%増(12か月連続して上昇)

 12月の鉱工業出荷指数(季節調整済:平成17年=100)は81.9であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.1%増と4か月ぶりに上昇した。また、前年同月比(原指数)は4.1%増と12か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、食料品・たばこ、電気機械、輸送機械等が上昇する一方、化学、一般機械、金属製品等が低下した。


*在庫の動き
 前月比2.2%減(2か月連続して低下)、前年同月比6.7%増(4か月連続して上昇)

 12月の鉱工業在庫指数(季節調整済:平成17年=100)は89.0であった。
 前月比(季節調整済指数)は2.2%減と2か月連続して低下した。また、前年同月比(原指数)は6.7%増と4か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、輸送機械、窯業・土石製品、繊維等が上昇する一方、非鉄金属、化学、電気機械等が低下した。






・ 在庫積み増し局面(景気拡大期)
  需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。

☆ 在庫積み上がり局面(景気後退初期)← 今季はここに該当
  供給が需要より多くなってくると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、
 在庫の積み上がりが起こる。

・ 在庫調整局面(景気後退期)
  適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。

・ 意図せざる在庫減局面(景気拡大初期)
  需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。