静岡県鉱工業指数 (平成22年11月分速報)


*生産の動き
 前月比1.8%増(3か月ぶりに上昇)、前年同月比7.5%増(10か月連続して上昇)

 11月の鉱工業生産指数(季節調整済:平成17年=100)は80.1であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.8%増と3か月ぶりに上昇した。また、前年同月比(原指数)は7.5%増と10か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、化学、精密機械、窯業・土石製品等が上昇する一方、電気機械、食料品・たばこ、輸送機械等が低下した。


*出荷の動き
 前月比1.2%減(3か月連続して低下)、前年同月比5.2%増(11か月連続して上昇)

 11月の鉱工業出荷指数(季節調整済:平成17年=100)は81.9であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.2%減と3か月連続して低下した。また、前年同月比(原指数)は5.2%増と11か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、化学、精密機械、パルプ・紙・紙加工品等が上昇する一方、食料品・たばこ、輸送機械、電気機械等が低下した。


*在庫の動き
 前月比0.8%減(2か月ぶりに低下)、前年同月比7.4%増(3か月連続して上昇)

 11月の鉱工業在庫指数(季節調整済:平成17年=100)は91.2であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.8%減と2か月ぶりに低下した。また、前年同月比(原指数)は7.4%増と3か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、電気機械、非鉄金属、化学等が上昇する一方、パルプ・紙・紙加工品、その他製品、輸送機械等が低下した。






・ 在庫積み増し局面(景気拡大期)
  需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。

☆ 在庫積み上がり局面(景気後退初期)← 10-11月はここに該当
  供給が需要より多くなってくると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、
 在庫の積み上がりが起こる。

・ 在庫調整局面(景気後退期)
  適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。

・ 意図せざる在庫減局面(景気拡大初期)
  需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。