静岡県鉱工業指数 (平成22年6月分速報)


*生産の動き
 前月比0.6%減(3か月ぶりに低下)、前年同月比10.0%増(5か月連続して上昇)

 6月の鉱工業生産指数(季節調整済:平成17年=100)は83.1であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.6%減と3か月ぶりに低下した。また、前年同月比(原指数)は10.0%増と5か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、化学、一般機械、印刷等が上昇する一方、輸送機械、電気機械、精密機械等が低下した。


*出荷の動き
 前月比1.3%減(3か月ぶりに低下)、前年同月比10.5%増(6か月連続して上昇)

 6月の鉱工業出荷指数(季節調整済:平成17年=100)は85.6であった。
 前月比(季節調整済指数)は1.3%減と3か月ぶりに低下した。また、前年同月比(原指数)は10.5%増と6か月連続して前年を上回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、化学、食料品・たばこ、プラスチック製品等が上昇する一方、電気機械、精密機械、その他製品等が低下した。


*在庫の動き
 前月比0.2%増(2か月ぶりに上昇)、前年同月比0.6%減(2か月連続して低下)

 6月の鉱工業在庫指数(季節調整済:平成17年=100)は90.7であった。
 前月比(季節調整済指数)は0.2%増と2か月ぶりに上昇した。また、前年同月比(原指数)は0.6%減と2か月連続して前年を下回った。
 業種別の前月比(季節調整済指数)では、パルプ・紙・紙加工品、非鉄金属、化学等が上昇する一方、食料品・たばこ、木材・木製品、繊維等が低下した。






☆ 在庫積み増し局面(景気拡大期)← 今季はここに該当
  需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。

・ 在庫積み上がり局面(景気後退初期)
  供給が需要より多くなってくると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、
 在庫の積み上がりが起こる。

・ 在庫調整局面(景気後退期)
  適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。

・ 意図せざる在庫減局面(景気拡大初期)
  需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。